- 神戸ポートピアホテル
南館BF「トパーズ」 - 〒650-0046
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第28回胸部放射線研究会の当番世話人を務めさせていただきます大阪大学の富山憲幸と申します。このような伝統のある研究会を担当させていただくことに深く感謝申し上げます。
この会は例年、日本医学放射線学会秋季大会に併催されます。今年の秋季大会は兵庫医科大学の廣田省三先生を大会長として神戸で開催されます。また2年に1度開催されるAOCR(アジアオセアニア放射線学会)が神戸大学の杉村和朗先生を会長として同じく併催されます。そのためアジア、オセアニアからの著名な招待講演者をはじめ海外からの参加者が多く見込まれます。皆様ご存じのように、日本医学放射線学会ではグローバル化を大きなテーマに掲げ、総会でのスライドの完全英語化をはじめ様々な方針を打ち出しています。私もこの方向性は今後の日本の放射線科医の立ち位置を考える上で大変重要であると考えております。今回の胸部放射線研究会はこの流れを踏まえ、スライドは英語といたしました。若い先生方にも英語に慣れていただく良い機会になるのではと思っております。
研究会の構成としましては、例年どおり一般演題、要望演題およびクイズ症例となっております。一般演題には多くの先生方に発表していただきたい一方、1演題の発表時間が限られているため、なかなか十分な検討時間がとれませんが、できるだけ実りある討論をしていただけたらと思っております。要望演題としましては、ここ数年間質性肺炎や感染症のテーマが続きましたので、今回は“経過が興味深い肺腫瘍・縦隔腫瘍”とさせていただきました。経過の正確な評価が画像診断の重要なKeyとなることはもちろんですが、時に“これは面白い”と思わせる経過を示す腫瘍があります。皆様で一緒に検討し、面白いと感じていただけたらと思います。昨年同様、クイズ症例を各セッションの最後に予定しています。演者に診断名を隠して症例呈示をしていただいた後、座長から会場内の先生を指名し、意見をいただきます。症例によっては、画像のみでは正確な診断が得られないこともありますが、診断のための思考過程を学ぶという意味において特に若手の先生方にはチャレンジしていただきたいと思います。
病理コメンテーターには、皆様ご存知の長崎大学の福岡順也先生と岡山医療センターの山鳥一郎先生に来ていただけることになりました。強力な援軍を得ることができ、より深い討論ができると期待しています。両先生には大変なご足労をおかけいたしますが、ご快諾いただき厚く御礼申し上げます。
皆様のご協力のもと、実りある研究会にしたいと思います。多くの先生方のご参加をお待ちしております。よろしくお願い申し上げます。